木馬新聞

神戸のジャズ喫茶木馬の愛想も上々新聞です

きんぞくひろうとかんようしょくぶつ / 上海太郎

「鉄さん、どうしたん?うずくまって。」「ああ、銅さん、昨夜から肩から腰にかけて痛くてなんか背中に鉄板入ってるみたいで。そういう銅さんも顔真っ赤やでえ。」「わてもなあ最近肌の調子が悪うてなあ、もうザラザラでなおらへん。」「おたがい働き過ぎか…

深夜のテレビ局にて / 安田昌子

「夏が来ると心霊もの」というお約束は、近年のテレビからすっかり消えた。今や曖昧なものを放送するとお叱りを受ける。しかし、私が毎週通う大阪の某テレビ局は、昔から「出る」とよく言われてきた。放送機器の強力な電磁波に霊が寄るんだとか…。元来怖がり…

違うお国柄 「ストライキ」

パリ在住の友人と8区にあるブロカント屋へ。タクシーが手っ取り早いということで乗ったら途中でデモに出会った。コンコルド広場から東方面はデモの人たちがびっしり、車はびくともしない。運転手は私たちに何かを言いながら煙草をふかす。「この国は、デモ…

長野・穂保地区のリンゴ農家 台風19号被害、2か月後の現実

【長野・穂保地区のリンゴ農家 台風19号被害、2か月後の現実】 台風19号が日本列島に上陸し、各地に被害をもたらしてからほぼ2カ月。千曲川の左岸を走る「アップルライン」に沿ってリンゴ農家が広がる長野県長野市穂保(ほやす)周辺を訪ねた。10月13日早朝…

「木綿のハンカチーフ」出雲学説考 / 久家恵一

吉例年末ライブ「青春の影〜私はあなたの青春そのもの〜」の木馬へ、観客はざっくり四十歳から七十歳、でもね青春のころのお馬鹿な、かつ真剣な思い出には不思議と共通項があるんですよね。観客の年齢差を感じさせない二時間の濃密ライブでありました。 その…

「レコード買います」―私のモノーラル盤収集記(2)―村上 謙

その2 中古ジャズレコードを買い始めて気付いた面白さがある。それは、ジャケットやレーベルに書き込みがあったり、かつての所有者のスタンプが押されていたりすることである。たまに演奏者のサインもあったりする。私もかつてカウント・ベイシーやクリス・…

「レコード買います」―私のモノーラル盤収集記―村上 謙

その1 ニューオリンズ・ジャズのトランペット奏者にバンク・ジョンソン(1879~1949)という人がいる。 アメリカンミュージック(AM)という海外レーベルから彼のCDがまとまって出ていることは知っていた。主なサイドメンはジョージ・ルイス(cl)やジム・ロ…