木馬新聞

神戸のジャズ喫茶木馬の愛想も上々新聞です

「天国と地獄」西田明夫

二人の男が同じ日の同じ時刻に死ぬ。一人は劣悪な環境に生まれ育ち、止むに止まれぬ事情で殺人を犯した男。一人は裕福な家庭で育ち、何の苦労もなく一生を平凡に生きてきた男。二人は同時に審判者の前に連れて行かれる。審判者は殺人を犯した男に天国の鍵を…

違うお国柄 「ストライキ」木馬マスター

パリ在住の友人と8区にあるブロカント屋へ。タクシーが手っ取り早いということで乗ったら途中でデモに出会った。コンコルド広場から東方面はデモの人たちがびっしり、車はびくともしない。運転手は私たちに何かを言いながら煙草をふかす。「この国は、デモ…

「舞台、おもしろ話」 佐渡裕

さて今回は舞台で起こったおもしろ話。といっても舞台での失敗談はあまりにもたくさんありすぎて、僕自身も根っからのポジティブシンキングマンなので、細かいことはほとんど覚えてません。とはいえ長年の音楽家人生を過ごしていると、一生忘れることのない…

「山里の釣りから」西田明夫

「内山節(うちやま・たかし)」著、 「山里の釣りから」を読みなおす。 読みなおすのは実に二十数年ぶり。本は、山村と都会の、 その関わりについての示唆に溢れている。 私のお気に入りの中の一冊。「水」の供給源は「山」にある。 山々に降った雨水は地中…

店主の私ごとのこと「ダ・ヴィンチが言った」

「食欲がないのに 食べても健康に悪い」とあのダ・ヴィンチは言う。見たい番組もないのにだらだらテレビを見てしまう。ダ・ヴィンチの言葉と どこか同じことが言える。限られた24時間の幾らかを削ってしまうようなものだ。時は金より大事ということを気づ…

私ごとのこと 「哲さんの夢飛行」/ 木馬マスター

—パリ16区、ラ・フォンテーヌ街にある赤い扉のカフェ。ウェールズの緑のパッチワークの大丘陵。夕暮れのベネツィア、サンマルコ広場の弦楽カルテット。グラス片手に男たちは、哲さんの話に聞きほれ、まだ見ぬ異国を思い描いていた。ところがある日、哲さん…

セレブはよく褒める / 深川和美の本日休演

木馬の常連の90才代レディは、美しい白髪に白のスーツ、エナメルのパンプスでいつも超オシャレ。そしてマスターのことを「おじさん」と呼ぶ。マスターが大きな音出して荒々しい時「まぁ、おじさん、今日は暴れてるね、ホホホ」とニコニコしてる。そしていつ…