木馬新聞

神戸のジャズ喫茶木馬の愛想も上々新聞です

安田昌子

深夜のテレビ局にて / 安田昌子

「夏が来ると心霊もの」というお約束は、近年のテレビからすっかり消えた。今や曖昧なものを放送するとお叱りを受ける。しかし、私が毎週通う大阪の某テレビ局は、昔から「出る」とよく言われてきた。放送機器の強力な電磁波に霊が寄るんだとか…。元来怖がり…

脳の悲しみ / 安田昌子

放送作家の主な仕事は、会議に出ることだ。芸人顔負けの軽妙トークで会議をガンガン盛り上げる作家や、奇抜なアイデアで会議をさくさく発展させる作家がいるが、私は会議の後で、くよくよする作家だ。「今日も、冴えた意見が言えなかったなぁ…」帰る道すがら…