木馬新聞

神戸のジャズ喫茶木馬の愛想も上々新聞です

コッチン / 深川和美の本日休演

「炊飯器のご飯がコッチンになるんです」とマスターが、東芝東京本社のお客様センターに電話したら「コッチンって何ですか?」と若い女性。
「あなた、コッチンなんて他に言いようがないでしょ!周りの人に聞いてみてください!」とマスター。「申し訳ありません。 周りの人にも聞いてみましたが、コッチンという表現がわかりかねますが...」と全然通じない。
「もしかして関西弁?パナソニックとかシャープとか関西企業なら通じたかもね」と木馬のお客さん。「固いだけなら水を入れたら解決する、そんな問題じゃない。コッチンなんだ!コッチンはコッチンだ!」

―――さて、この「コッチン」、
あとで方言だと言うことがわかりました。
「水分調整しても芯が残るご飯」のことを、マスターの故郷播州では、コッチンと言います。福岡では「ゴッチン」、広島では「ホッチン」と言うところもあるそう。
修理の依頼以前につまずいたマスターは、ようやくそれが方言だと気付いたらしく、あきらめて炊飯器の取説を読み始めました。
「使用上のご注意、定格15アンペア以上の単独のコンセントをお使いください。」
原因はマスターの使っていた、たこ足配線だった。

イラスト:深川和美

木馬新聞/第1版/2019年4月